遺品整理でのトラブルを避けたい!業者依頼に失敗しない秘訣とは?
遺品整理を業者に依頼する際、業者選びに迷ったときはどうすればよいのでしょうか?まずは、ホームページ上で信頼できそうな会社の所在地や業無許可番号などをチェックします。必要によっては、資格を持ったスタッフがいる業者や、古物商許可証を持つ業者に依頼するようにしてください。この記事では、失敗しない業者の選び方について紹介します。
複数の業者から見積もりを取る
1社だけ見積もりを取り即決してしまうと、不当な料金を請求されていてもわかりません。遺品整理でのトラブルを避けるためには、3~4社から見積もりを取り、こちら側の条件に合った業者を選ぶようにしましょう。遺族が遺品整理を行った後なら、単なる不用品の回収作業になるので、料金を安くおさえることができます。
しかし、さまざまな事情から遺族が遺品整理できない場合は、遺品整理士の資格を持ったスタッフがいる業者を選ぶことも検討してください。料金は一般的な不用品業者よりもやや高めになりますが、丁寧かつ的確に遺品整理作業が進みます。また、買い取ってほしい骨董品などがある場合は、古物商許可証を持つ業者に依頼すると、業者によっては料金と相殺してもらうことも可能です。
遺品整理作業とは?
遺品整理作業とは依頼者に代わって現金や土地家屋の権利書、有価証券、貴金属、骨董品などを探し出す作業です。最終的には依頼者が確認し、不用品は処分します。
見積もりの取り方
近年では、業者のほとんどがホームページを持っているので、近隣の出張可能なエリアから、作業内容や料金などを比較検討して3~4社を選び、見積もりを取ります。見積もりの際には業者に自宅に来てもらうと家財の量などが把握できるので、正確な見積もりを取れるでしょう。
遺品整理の料金の見積もりは、部屋の広さ、作業員の人数、出張費用、供養費用、分配配送費用などによって違ってきます。ちなみに供養費用とは、お仏壇などを処分する際の費用で、分配配送費用とは遺品の仕分け処分の費用のことです。
追加料金に関して事前に確認しておく
見積もりを取ったものの、実際に作業をしていく中で追加料金が膨大になることもあるので、事前に料金の確認をしておきましょう。
追加料金はどのような時に発生するの?
良心的な業者なら見積もりの段階で料金を明確にしてくれますが、悪質な業者に依頼すると、作業に取りかかってから追加料金が加算される場合があります。たとえば、家具やベッドなどの解体料金やエアコンの取り外し料金などです。その他にも、階段を頻繁に利用しなければ運べない荷物などにも追加料金が加算され、当初の倍近い料金を請求されたといったトラブルも発生しています。
金額だけで業者を即決すると後悔することも
見積もりが低料金だから契約したところ、エアコンや冷蔵庫、テレビ、洗濯機などリサイクル家電が山の中に不当投棄されていた事例もあります。他社と比べてあまりにも安い料金の場合は、契約する前に慎重に検討しましょう。
貴重品は自分で管理する
あってはならないことですが、高価な遺品が盗難されたケースも中にはあるようです。そのようなトラブルを避けるためにも、できるかぎり貴重品は自分で管理するようにしましょう。
業者に遺品整理を依頼する前に遺族がやっておきたいこと
業者に遺品整理を依頼する場合は、遺族は遺言書やエンディングノート、遺産目録がないかを探します。遺品整理をすでに行ってから遺言書が出てきた場合は、ふりだしに戻らなければならないからです。
次に通帳、現金、身分証、印鑑、カード類、土地家屋の権利書、有価証券、貴金属、骨董品などの貴重品を探しましょう。賃貸などで早く明け渡しをする場合も、遺族が自分で貴重品を探して管理するのが望ましいといえます。諸事情でどうしても遺族が片づけられない場合には、遺品整理士がいる業者に依頼するとよいでしょう。
遺族がすぐにやらなければならない手続き
遺品整理にとりかかる前に、遺族がすぐにやらなければならない手続きを確認しておきましょう。大切な人がなくなった時、遺族は死亡届を本籍地、または死亡地か届出人の住所地の市区町村役場に提出します。次に火葬許可証交付申請を本籍地または死亡地か届出人の住所地の市区町村役場に提出してください。
また、市区町村役場に健康保険証、高齢受給者証、介護保険被保険者証などを返却しなければなりません。配偶者や家族が故人の扶養になっていた場合は、住所地の市区町村役場で国民年金や国民健康保険に加入します。その他にも電気、ガス、水道の契約者の名義変更やインターネットやスマホ、携帯電話、クレジットカードなどの契約を解約しましょう。
一般的には、四十九日までに遺族で遺品の仕分けを行いますが、住まいが賃貸物件で退去を急ぐ場合は、お葬式の後すぐに初七日を済ませ、遺品整理をすべて遺族が行わなければならないこともあります。
1人世帯が増え、遺品の整理を行ってもらえる親族がいない人も多い時代です。自分がそのような状況なら、もしもの時に備えて、生前から良心的な遺品整理業者を調べておきましょう。そして、他人にもわかるところに親せきや友人の連絡先を貼っておき、遺品の整理をすすめてもらってください。